学校法人「追手門学院」との訴訟で和解が成立し、記者会見する原告(6日、大阪市)=共同

学校法人「追手門学院」が開いた研修で外部講師から「腐ったミカン」などと言われて退職を迫られ精神的苦痛を受けたとして、男性職員3人が損害賠償などを求めた訴訟は6日、大阪地裁(横田昌紀裁判長)で和解が成立した。法人側が原告らに謝罪したうえで、再発防止策を講じ計9262万円の解決金を支払う。

原告側代理人によると、3人のうち1人が復職し、残る2人は退職する。法人側は同日、「引き続き再発防止に努めてまいる」とのコメントを出した。

3人は2016年8月の研修で「腐ったミカンを置いておけない」と退職を迫られ、うつ病などを発症。休職期間を経て退職扱いとなっていた。

20年8月、違法な退職強要を受けたとして法人や当時の理事長、研修を受託したコンサルタント会社などを提訴。法人側は23年6月までに、職員全員が労災認定されたことで職員の地位にあることを認めたが、賠償額などを巡り争っていた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。