激しく追及される男は、未公開株を違法に販売した疑いがあるコンサルタント会社の社長・李基道容疑者です。

「毎月15%の配当が得られる」とうたい、無登録の代理店などを通じてグループ企業の未公開株を販売した、金融商品取引法違反の疑いで逮捕されました。

警視庁によれば、李容疑者たちの誘い文句は、コバルト採掘事業。
無関係の会社がコンゴ民主共和国で行っていたものを、自分たちの事業と偽って違法な株販売を行い、200人以上から約2億7600万円を得ていたとみられます。

一方、李容疑者については、別の投資トラブルも起きていました。

FNNは、李容疑者が関わる日本酒の輸出ビジネスへ出資し、被害を訴える男性を取材。
その犯行の手口は…。

被害を訴える男性:
(李容疑者が)「酒店を買い取った」と言っていた。「酒を安く仕入れ国外に輸出して、それに対する利益を出資者の人に出している。普通の人は出資額の5%しか出してないが、10%あげます」と。

被害男性によると、出資開始直後の3カ月間は配当金の支払いがありましたが、2024年に入ってから異変が起きたといいます。

被害を訴える男性:
LINEにも全部残ってるんですけど、“明日払います”っていうのがずっと来るんですけど、払われない。それが続き、李容疑者のことをおかしいと思い(出資を)辞めたいと思った。

不審に思った男性が李容疑者から受け取ったリストの酒店に電話をかけたところ、酒店のものとされていた電話はつながらなくなり、もぬけの殻。

被害を訴える男性:
そもそもお酒の事業自体が嘘だった。全部電話かけて、去年の秋くらいは出たんですけど、今は“もぬけの殻”。

その後、男性は別の被害者とともに李容疑者を直撃。
問い詰められた答えは衝撃的なものでした。

被害者:
わかってんの?これ返ってこなかったらやばいって。わかってるんだったら何で逃げてるの。

李容疑者:
弁護士に相談します

被害者:
そんなの関係ない、こっちとしては。弁護士に払うぐらいだったら俺らに金返せよ!どうするの、いつまでに返すの?

李容疑者:
それ弁護士から連絡させればいいんですか。

被害者:
とは言ったって来ないじゃん電話。いつまでに電話するの。

李容疑者:
させますよ。それを弁護士と話す。

被害者:
いつまでに電話するかって聞いてんの。

李容疑者:
弁護士と明日話すんで。

被害者:
今日でしょ、明日じゃないでしょ。

李容疑者:
今日連絡するんで、弁護士からか俺からかけます。

被害者:
着拒するんでしょ?すぐこの場で警察が帰って、うちら帰ったら着拒するでしょ?

李容疑者:
いやいや、弁護士に伝えますちゃんと。

何度も「金を返す」「連絡をする」と訴える李容疑者。
しかしその後、男性のもとに出資金が返金されることも、連絡が来ることもありませんでした。

被害訴える男性:
(出資した)4000万円のうち、返ってきてないのは1200万円くらい。腹立たしいというか、本当にめちゃくちゃにしてくれたなという感じ。

警視庁は、李容疑者のビジネスの全容解明を進めています。

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