2023年8月、岩手県奥州市にある精密機器メーカーの事業所に勤めていた中国籍の48歳の男が、企業秘密に当たるデータを不正にコピーした疑いで11月6日、警察に逮捕されました。
不正競争防止法違反の疑いで逮捕されたのは、中国籍で奥州市水沢の人材派遣会社社員の男(48)です。
警察によりますと、男は奥州市に事業所がある精密機器メーカーに派遣社員として勤務していた2023年8月、会社から貸与されていたパソコンを使って、企業秘密が含まれる部品の説明資料のデータ2点を、自分のUSBに不正にコピーした疑いが持たれています。
男は警察の調べに対し、認否について「弁護士と相談して決める」と話しているということです。
警察によりますと、今回の不正は社内のセキュリティーチェックで判明したもので、男は2023年9月上旬に精密機器メーカーとの契約を打ち切られています。
今のところ他社への情報の流出などの被害は確認されていないということです。
警察が事件のいきさつを詳しく調べています。
不正競争防止法では企業の情報を盗んで持ち出したり利用したりする「営業秘密の侵害」を禁じていて、県内でのこの違反での摘発は2021年7月以来2例目です。
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