東京・板橋区の交差点。
横断歩道を渡ると、目を疑う光景が広がっていました。

暗い交差点の一角にできていたのは、大きな大砲や大仏などが輝く異様なキラキラスペース。

そばを歩いていた男性は、思わずカメラを向けずにはいられない様子です。

通りかかった人たちは、「レトロな感じもしますし、色々なものが混ざっていて、ちょっと怖い感じもします」「通るたびに『あ!また何か増えてる!』と」などと話します。

いったい、誰が何のために?
「イット!」の取材班は手掛かりを探しに、明るい時間にも行ってみました。

一角に置かれていた看板に所有者の電話番号があったため連絡してみると、設置した本人にコンタクト成功。自宅に伺うことになりました。

キラキラスペースを制作したのは、不動産業を営む加藤正衛さん(84)。

自宅には、ツタンカーメンや大砲、象牙など、珍しいコレクションがところ狭しと並べられています。

小説家・川端康成の肖像画は、加藤さんによると本人から譲り受けたのだといいます。

加藤さんが約50年かけて集めた自慢のコレクション。
その一部を交通安全のため所有する土地に展示し、あのキラキラスペースを作っていたんです。

この日も、加藤さんは巨大な像を運び込んでいました。

加藤正衛さん:
まだまだ増えますよ。最後の遊びというか、ここまでやってきた一つの証し。84歳ですからね、自分の人生最後にせめて証しになるものをあそこでやりたい。これで人生終わりだな、終活だなって思うでしょ。

交差点の一角に刻んだ“生きた証し”。

ちなみに加藤さんによると、土地の価値は2億5000万円ほどだということです。

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