大阪市淀川区のマンション共用部に侵入したとして、大阪府警は14日までに、住居・職業不詳の今井裕治容疑者(37)ら3人を邸宅侵入の疑いで逮捕した。闇バイトに応募するなどして知り合ったといい、窃盗目的だったとみている。

他に逮捕されたのは会社役員の前川智一容疑者(40)=広島市南区=と建設業の島宏至容疑者(21)=同区。府警は認否を明らかにしていない。

府警によると、今井容疑者が指示役で、島容疑者が実行役、前川容疑者が逃走車両の準備役。連絡には秘匿性の高い通信アプリを使い、「互いに面識がなく、闇バイト案件だった」とも供述していることなどから、3人はSNS上で集散する「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」のメンバーだったとみて調べている。

逮捕容疑は4月11〜12日、共謀し大阪市淀川区のマンション共用部に侵入した疑い。60代男性が入居する部屋の玄関を島容疑者がバールでこじ開けようとしていたところ、異変に気付いた男性が110番し発覚した。

男性宅は2日前にも不在時に2人組が侵入し、室内にあった現金150万円のほか、腕時計など計約1200万円相当の品が盗まれる被害があったといい、府警は関連を調べている。

島容疑者は山口県下松市内の会社事務所兼住宅に侵入し、住民の男性をバールで殴り現金を奪うなどしたとして強盗致傷と建造物侵入の疑いで山口県警に5月に逮捕されていた。

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