沖縄県石垣市が進める定期船航路開設を巡り、台湾に出張した複数の市議が視察の合間に飲酒していたことが分かった。28日にあった市議会の議会運営委員会で複数の市議が認めた。一緒に出張した市職員も飲酒したという。
市議らによると、行程2日目の11月13日、公務視察の合間の昼食時にビールなどを飲んだ。その後、現地物流大手の華岡集團(ワゴングループ)を訪問、地元経済界や大学関係者と意見交換したという。
視察初日と2日目の夜の会食でも酒類が提供されている。中山義隆市長や職員も加わった視察団の3回の会食費用のうち、本紙の調べでは食事分だけでワゴングループが約55万円相当を負担して事実上接待した疑いがある。酒類分を含めると、接待額はさらに膨らむ可能性がある。
我喜屋隆次市議会議長は、自身も視察の合間に飲酒したことを認めた上で、「台湾のおもてなしの文化もある」と説明。ワゴン社に事実関係を確認し、対応する考えを示した。
視察の合間に飲酒した別の与党市議は取材に「海外で歓待され、流れで飲んでしまった。市民感情からすればもう少し慎重に判断すべきだった」と話した。(八重山支局・矢野悠希、社会部・吉田光)
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