新発田警察署は12日、新潟県聖籠町に住む30代男性が現金約30万円をだまし取られる特殊詐欺被害(オレオレ詐欺)にあったと発表しました。男性は警察官や検事を名乗る男らから、ビデオ通話で警察手帳のようなものを見せられたことなどから信用してしまったといいます。

特殊詐欺被害(オレオレ詐欺)に遭ったのは聖籠町に住む30代の男性です。

警察によりますと、12月11日午後4時ごろ、男性のスマートフォンに警視庁の警察官を名乗る男から「あなたがマネーロンダリングに加担している事が判明して捜査をしている」などと電話がありました。

続けて「事件は大阪府警が担当していて、担当者と代わる」と言われ、男性は自分が事件に関わってしまっているかのような説明を受けたといます。

その後、SNSのビデオ通話でやりとりするように誘導され、警察官を名乗る人物は警察手帳のようなものを見せて男性を信用させます。

さらに警察官を名乗る男は検事も横にいるとして、検事を名乗る男を紹介。

男性は警察官や検事を名乗る男から「捜査に協力しなければ逮捕する」「あなたの口座を調査して潔白を証明しなければならない」「口座にあるお金を指定の口座に全額振り込んで欲しい」などと矢継ぎ早に説明を受け、最後に「このことを口外すると守秘義務違反にあたる」などと言われ、他の人に相談できないような状況に陥ったといいます。

男性は説明を信じ込んでしまい、その日の午後7時ごろ、コンビニエンスストアのATMから指定された口座に現金30万5000円を振り込んでだまし取られました。

現金を振り込んだあと、警察官を名乗る男などから「またさらに現金の振り込みが必要だ」と再び現金を要求されたことを不審に思ったことから、男性は新発田警察署の窓口に行って相談し、詐欺被害に遭ったことが発覚しました。

警察は警察官や検事を名乗った特殊詐欺事件が増加傾向にあるとして「警察から捜査で現金要求をすることは絶対にない。電話で現金要求をしてきた時点で詐欺」だとして、すぐに警察に相談するように呼びかけています。

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