落雷があった私立鵬翔高校のグラウンド(正面奥)。横倒しになっているサッカーのゴールも見える=宮崎市古城町で2024年4月3日午後4時13分、加藤学撮影

 2024年4月に遠征試合で宮崎市のグラウンドを訪れていた熊本県立鹿本高のサッカー部員18人が落雷で搬送された事故を受け、熊本県教育委員会は13日、落雷事故調査委員会を設置した。

 同日あった初会合は冒頭のみ公開。県教委の白石伸一教育長が現在も入院中の生徒に対して「被害生徒の1日も早い回復を祈る」と述べ、「二度と事故を起こさないための取り組みが必要。各専門分野から多角的な審議をお願いしたい」とあいさつした。

 委員会は弁護士や医師のほか、気象台やスポーツ関係の識者らで構成。委員長には弁護士の猿渡健司氏が選任され、事故原因や事故後の学校・県教委の対応の検証、再発防止策などを審議する。

 会議後に取材に応じた猿渡委員長によると、今後は落雷があった現地への訪問や、関係者への聞き取りを予定している。同様の落雷事故防止を念頭に、来年梅雨時期をめどに報告書をまとめる見通しという。【山口桂子】

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