心肺停止の患者への救急活動で、現場にいた看護師で患者の妻に救命処置を頼んだとして、有田消防署の救急隊員が懲戒処分を受けました。

一方、隊員の迅速な判断で、患者は一命をとりとめたということです。

有田消防署に勤務する40代の男性職員は先月20日、119番通報を受け心肺停止の成人男性がいる住宅に駆けつけました。

現場には看護師の資格を持つ患者の妻がいたため、隊員はとっさに「静脈路確保」を依頼。妻の救命処置の結果、男性は一命をとりとめました。

しかし、これが「不適正な業務」として、隊員は戒告の懲戒処分を受けました。

看護師の妻が行った「静脈路確保」は血管に針を刺し点滴の準備をする行為で、本来は医師の指示を受けた消防隊員が行うものです。

この隊員は、救急活動のあと自ら上司に報告していて、「緊迫・ひっ迫した救命活動で、結果的に依頼する形になった」と話しています。

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