中部電力の送配電子会社、中部電力パワーグリッド(PG)は21日、再生可能エネルギー事業者に発電の一時停止を指示する「出力制御」で、誤って過小・過大に制御させた発電所が2023年度に計68カ所あったと発表した。出力などのデータの更新漏れや誤登録が原因という。対応策として24年度以降の出力制御日数を調整して不公平を是正するほか、システム上のチェック機能も整備して再発を防ぐ。

太陽光発電などの再生エネは、電力供給が過剰になった際に出力を制御させて需給バランスを安定させる。電力会社は各発電所の能力に応じて出力制御を命じるが、この機会は国の指針に基づいて年度単位で均一になるように定められている。

中部電力PGの場合、発電所によって指針との差が最大で5日間あった。同社によると、本来の対象日数に対して過小に制御させた発電所が67カ所、過大制御が1カ所あった。

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