東北経済連合会の増子次郎会長は台湾・力晶積成電子製造(PSMC)とSBIホールディングスが半導体工場の建設に関する提携を解消したことを受けて、非常に残念とした上で、「SBIは複数の事業パートナー候補と協議・検討を継続し、宮城県も関連産業の誘致に取り組むので今後に期待したい」と述べた。PSMCやSBIから事前の説明はなかったとし、報道発表を通して知ったという。

東北経済連合会の増子次郎会長(2日、仙台市)

日本経済団体連合会と東経連の共催により、2日に仙台市で開かれた東北地方経済懇談会後の会見で発言した。東経連は9月に台湾を訪問しており、24年5月に稼働したPSMCの新工場「P5」を視察したほか、台湾の経済団体、中華民国工商協進会と包括的な経済協力に関する覚書を締結していた。

懇談会では日本が2040年に目指すべき姿について話し合った。東北大学が産学官の共創の場をつくるサイエンスパーク構想や宮城県・岩手県にまたがる北上山地が候補地となっている巨大加速器「国際リニアコライダー」(ILC)誘致の取り組み、福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想など東北の先端プロジェクトが議論に上がった。

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