ロケット開発スタートアップのSPACE WALKER(スペースウォーカー、東京・港)は8日、ロケットの機体のリース事業計画を発表した。地上と宇宙を往復できる再使用型ロケットを用い、他社の打ち上げに比べてコストを6分の1程度に抑えられる。世界で増大するロケットの打ち上げ需要を取り込む。
同社は自社開発ロケットの2030年の商業運航開始を目指しているが、他社への機体リースも手掛けていく。現在ある海外の事業者の使い捨て型ロケットは、打ち上げコストが約11億円だとみられている。スペースウォーカーでは1フライトのリース単価を2億円と約6分の1に抑えられるとみる。
ロケット開発でコスト削減につながる軽量化は最大の課題とされる。燃料を入れるタンクは機体の半分以上を占める。スペースウォーカーは軽量で頑強なタンクに強みがあり、片道の燃料で往復可能となる有翼型のロケットの開発を進めている。
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