九州・台湾クリエイティブカンファレンスin福岡で講演するJASMの堀田祐一社長(16日、福岡市)

台湾積体電路製造(TSMC)の熊本工場運営子会社、JASM(熊本県菊陽町)の堀田祐一社長は16日、福岡市内で講演し、2027年末の稼働を目指す国内第2工場に関して24年末から建設に入ると明らかにした。第2工場では回路線幅6〜40ナノ(ナノは10億分の1)メートルの半導体をつくる計画。堀田氏は「産業界が必要なモノをカバーする工場になる」と強調した。

年末に稼働する第1工場については「環境面に最大限配慮している」と説明。熊本エリアの豊かな水資源に触れ「工場で使用した水の75%を再利用する。3.5回使い回す計算だ」と話した。また台湾のTSMC本体に先駆ける形で、JASMでは操業時から再生可能エネルギーを100%使用するとした。

人材面では、23年春に新卒を125人、24年春に256人を採用したとし「倍々ゲームだ。25年春に高卒を含めて600人規模を採用する」との計画を示した。

堀田氏は九州経済連合会などが同日、福岡市内で開いた「九州・台湾クリエイティブカンファレンスin福岡」に登壇。日本と台湾の経済交流や半導体関連産業の振興をテーマに、TSMCのシニア・バイス・プレジデントのローラ・ホ氏や、福岡県の服部誠太郎知事らも講演した。

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