ルネサスエレクトロニクスは22日、玄関の開閉を自動制御する「スマートロック」やキッチン家電向けの新型半導体を開発したと発表した。演算を担うマイコン半導体で、タッチセンサー機能に対応した。水滴と人の指を判別する精度を従来より上げたため、雨にさらされる屋外での使用にも向く。
同日から新製品「RX261/RX260」の量産を始めた。競合製品より使用中の電力消費を2割以上、待機中は8割以上抑えた。スマートロックや高性能のキッチン家電は増えており、メーカーから引き合いがあるとみている。
マイコンは自動車や産業機器、家電など幅広い製品に使われ、司令塔の役割をもつ。新製品は、ルネサスの独自コアを搭載した主力製品「32ビットマイコン」の一種類。スマート家電が増えるなどして用途は広がり、32ビットマイコンの累計出荷量は10月時点で16億6000個に達した。
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