宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、宇宙飛行士候補者に選抜されて訓練を受けていた米田あゆさん(29)と諏訪理さん(47)の2人を宇宙飛行士として正式に認定したと発表した。JAXA認定の日本人宇宙飛行士は累計13人、現役は7人になった。
今後、米国に拠点を移して実践的な訓練を受け、月周回に建設する新たな宇宙基地への滞在や日本人初の月面着陸などに関わると期待される。
JAXAは2023年2月に米国の有人月探査「アルテミス計画」を見据えた宇宙飛行士候補者の選抜試験に2人が合格したと発表した。2人は体力向上のトレーニングや宇宙で実施する科学実験に向けた知識習得など、宇宙飛行士に必要な技能を身に付ける訓練を受けて24年10月21日付で正式に認定された。
JAXAによると、米田さんは東京大学医学部を19年に卒業。東大医学部付属病院を経て、日本赤十字社医療センターで医師として勤務した。JAXAの女性宇宙飛行士としては向井千秋さん、山崎直子さん以来の3人目で、現役では唯一となる。
諏訪さんは07年に米プリンストン大学大学院地球科学研究科で博士課程を修了。国連の専門機関の一つである世界気象機関(WMO)の職員や、世界銀行の上級防災専門官を務めた。
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