SWTest Asiaには福岡県の企業・自治体などが出展(24日、福岡市)

半導体の検査工程に関する国際的な展示会「SWTest Asia」が24日、ヒルトン福岡シーホーク(福岡市)で開幕した。日本国内での開催は第5回の今回が初めて。アジアなど世界に向けて、県内企業や施設が持つ半導体検査に関わる技術を売り込む。

SWTestは1994年から米国で開催しており、アジア大会は2018年に始まった。前工程で回路を書き込んだウエハーの電気特性などを検査する工程に特化し、講演や研究成果の発表が行われる。会期は25日までで、国内外から64の企業・団体が出展、700人超が来場する。

県内からは6社の企業と、北九州市、県が運営する「三次元半導体研究センター」(糸島市)などが出展。このうち上野精機(水巻町)は、半導体の電気特性や外観を調べる「テストハンドラー」を紹介した。辻剛弘主査は「どういった検査の需要があるかを把握したい」と話す。

半導体検査の国際展「SWTest Asia」が開幕(24日、福岡市)

国内での初開催について、SWTest Asiaジャパンプログラムチェアの川又信尋氏は「日本の半導体産業復活の最初のドライバーとなる九州で、国際展が実施できる福岡県を選んだ」と話す。川又氏が社長を務める検査関連のフォームファクター(横浜市)が23年に三次元半導体研究センターに入居したこともきっかけとなった。

福岡県では今回の開催を、企業誘致や県内企業の検査工程への参入などにつなげたいとしている。

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