田中化学研究所が28日発表した2024年4〜9月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比25%減の10億円だった。足元の電気自動車(EV)市場の成長鈍化が顕著で、主力の電池部材の販売数量が伸び悩んだ。
売上高は同24%減の187億円、営業利益は同38%減の10億円だった。同社はEV電池の正極材が主力製品だが、4〜9月期の販売数量は前年同期比12%減と苦戦した。
横川和史社長は同日の決算記者会見で「EV市場への視点が悲観的になっている」と見解を述べた。取引先の販売計画が遅れることを踏まえ、同社の投資計画を見直す必要があるとの見方も示した。
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