男鹿駅前近くでビジネスホテルの安全祈願祭が催された(12日、男鹿市)

住宅や医療福祉などの事業を手掛ける木下グループ(東京・新宿)傘下の木下不動産開発(同)は2026年3月の開業をめざし、秋田県男鹿市に161室のビジネスホテルを建設する。投資額は約25億円を見込む。同県沖で建設準備が進む洋上風力発電のビジネス需要を取り込む狙いもある。

木下不動産開発はJR男鹿駅近くの遊休地約2200平方メートルを市からすでに取得。12日に安全祈願祭があり、工事も始まった。ビジネスホテルは地上7階建てで、客室はシングルとツインを合わせ161室。大浴場も備え日帰り客も利用できるようにする。

同社の坂本建士取締役は「ホテル運営は男鹿が第1号。魅力的な観光地に日本各地や海外からさらに訪れてもらえるようにしたい」と語った。木下グループは今年1月、男鹿市と包括連携協定を結んでいる。

ビジネスホテル建設の背景には、市が力を入れる観光誘客に加え、県沖の洋上風力発電事業がある。事業者が決まった4海域のうち2海域が男鹿市沖を含む。ともに28年中に運転を開始する予定で、事業は約20年の長期間続く。

市内では風車を保守点検する技師や船員の訓練センターも日本郵船などがすでに稼働させた。出張者や工事関係者らビジネス需要が今後増える見込みだ。

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