デジタル品の販売不振で足元のメモリー市況は悪化している

20日の東京株式市場で、18日に新規上場したキオクシアホールディングス(旧東芝メモリ)の時価総額が一時、1兆円を超えた。公開価格ベースの時価総額は約7840億円で、人工知能(AI)向け需要の拡大に期待する個人や短期筋の買いが入った。売買代金は873億円と、東証プライム市場で10位だった。

午前の取引で一時前日比210円(12%)高の1930円にまで上昇した。ただ、高値を付けた後は利益確定売りが優勢となり、終値は前日比15円(1%)安の1705円、終値ベースの時価総額は9191億円だった。

キオクシアは2025年にAI向けにデータ転送速度を高めた最先端品を増産し、シェア拡大を目指す。ただ足元はデジタル機器の販売不振からメモリーの市況は悪い。市場では「短期的に株価の上値が重い展開が続く」(国内証券のアナリスト)との見方があった。

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