会計処理の不正問題が発覚した電気自動車(EV)の充電事業などを手掛けるエネチェンジ(ENECHANGE)の城口洋平最高経営責任者(CEO)が、引責辞任するという。
きょうの日経が報じているが、7月29日に開いた取締役会で、城口CEOが辞任を申し出て受理されたため、30日開催予定の株主総会の「継続会」の終了をもって退任。後任には丸岡智也最高財務責任者(CFO)が9月3日の臨時株主総会後の取締役会でCEOに昇格する予定という。
城口CEOの辞任を受理した理由について、同社は6月の外部調査委員会の報告書で内部統制に問題があったと指摘されたことに加え、会計監査人のあずさ監査法人が城口CEOの不正を認定したことなどを挙げたそうだ。
また、同社は3月に発覚した会計処理問題に対する再発防止策とともに、東芝の元CFOの平田政善氏を7月30日付で代表取締役会長に迎える人事も発表。経営トップの権限分散や専任の内部監査室長の配置なども実施し、ガバナンス(企業統治)の向上や信頼回復を急ぐとも伝えている。
エネチェンジの会計処理問題は、不正を疑ったあずさ監査法人の指摘で発覚。外部調査委は報告書で不正はなかったと結論づけたものの、城口CEOや前CFOら経営幹部のコンプライアンス(法令順守)の軽視など内部統制の問題を指摘していた。
2024年7月30日付
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