2024年4月18日に発売されたランドクルーザー250は早くも7月には納車が始まり、街中でも見るようになってきた。その一方で、レクサス版の兄弟車、GXは4月19日に100台の限定車「GX550“OVERTRAIL+”」が発表され、抽選販売を行うと発表。2024年秋にはレギュラーモデルを発売すると発表されたのだが、もうすぐ10月、一向に動きがない。はたしてレクサスGXはいつ発売されるのか、最新情報をお届けしよう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、レクサス
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■認証不正の問題で発売日が延期!
レクサスはGX550“OVERTRAIL+”を2024年4月19日から5月12日までの期間中に100台の抽選を行い、2024年5月15日、当選発表が行われた。当初、この限定車は6月上旬に先行販売が行われ、通常販売を2024年秋から行うことが発表された。
しかし、6月3日に型式認証不正が発覚し、社内調査を行ったため、新規認証取得に遅れが生じ、先行販売を2024年10月以降に延期することが明らかになった。
さて、現在9月24日、この時点でレクサスGXの発表発売日について、トヨタからは何のアナウンスもないし、まったく情報が流れてこない。そこで東京、神奈川、千葉県のレクサスディーラーにGXの販売はどうなっているのか聞いてみた。
「申し訳ございません。認証不正の問題で抽選が行われたGX550“OVERTRAIL+”はまだお客様に納車がされていない状況です。レギュラーモデルにつきましてもグレードや価格、発売時期につきましてもまだ分からない状況です。今後の見通しですが2025年年明けには受注がスタートするのではないかと思われます」。
「6月の認証不正の問題で遅れています。ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。抽選販売のGX550“OVERTRAIL+につきましても10月以降とメーカーから通達が来ておりますが、いまのところ動きがありません。カタログモデルの販売は当初2024年秋とアナウンスがありましたが、2025年初頭になるのではないかと思います。カタログモデルの販売をお待ちいただいているお客様は当店では10名以上いらっしゃいます」。
他店もほぼ以上のコメントとほぼ同じだった。ちなみに販売方法についても聞いてみたが、受注が殺到することが予想されるため、RXと同じように抽選販売になる販売店が多いようだ。
ちなみにランクル250は都内の街中でよく見かけるようになったが、早い人で7月には納車され、ファーストエディション以外のカタログモデルも想像以上に納車が進んでいるように見える。
毎月の販売台数は2250台で本当に実現するのか危ぶまれたが、田原工場、日野羽村工場はフル稼働しているらしく、ベストカー調べではすでに1万台以上のランクル250が登録されているので、レクサスGXも生産が回復すれば納期も早くなるのではと期待している。
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■新型レクサスGXとはどんなクルマか、おさらい
新型レクサスGXは、車両開発コンセプトを「ザ・プレミアム・オフローダー」。LXと同じラダーフレーム構造のGA-Fプラットフォームを採用し、サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアはラテラルコントロールアーム付きの定評のあるリジットサスペンションである。GX550“OVERTRAIL+”のボディサイズは全長5050×全幅2000×全高1935mm、ホイールベースは2850mm。
パワートレーンはGX550“OVERTRAIL+”に搭載される静粛性と出力、燃費を高次元でバランスさせた3.5L、V6ツインターボエンジン(415ps/66.3kgm)+ダイレクトシフト10速ATのほか、レクサスボディオンフレーム車初となるハイブリッドシステムを組み合わせる2.4L、直4ターボハイブリッド+ダイレクトシフト8速AT(システム最高出力330ps、システム最大トルク64.3kgm)を用意。
4WDシステムは路面状況に応じてAUTO/DIRT/SAND/MUD/DEEP SNOW/ROCKの6モードから最適な走行モードを選択できるマルチテレインセレクトと、車両周囲の状況確認を4つのカメラでサポートするマルチテレインモニターを採用。
さらに電子制御でスタビライザーの効果を変化させるE-KDSS(Electronic Kinetic Dynamic Suspension System)や、ドライバーが選択する速度設定に合わせて駆動力とブレーキ油圧を自動で最適制御するクロールコントロールも設定している。
エクステリアデザインは、「HIGH END×PROFESSIONAL」をキーワードとし、フロントフェイスにはレクサスの象徴であるスピンドルグリルからボディ全体で表現するスピンドルボディへ進化、ランクル250とはまったく違うデザインとしている。
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■日本仕様のカタログモデルの価格はどうなる?
ひと足お先に発表された北米仕様のGXのラインアップはGX550プレミアム、プレミアム+、GX550ラグジュアリー、ラグジュアリー+、GX550 OVERTRAIL、OVERTRAIL+と6グレード展開で、価格はプレミアムの6万4250ドル(912万3500円)~8万1250ドル(1153万7500円)。
北米仕様のGX550に搭載されるパワートレーンは、3.4L、V6ツインターボ+ダイレクトシフト10速AT。最高出力は349ps、最大トルクは66.3kgmを発生する。なお、2L、直4ターボハイブリッド+8速ATは遅れて発表する予定。
前述の通り、日本仕様のGX550“OVERTRAIL+”は1235万円だが、カタログモデルの日本での価格はいくらになるのだろうか? まだGXの日本での販売ラインナップも明らかにされていないが北米仕様をヒントに考えてみた。
北米仕様のGXは日本の田原工場で組み立てられ、輸出されているため、価格はその分アップしている。それを考慮すると、日本での価格は880万~1100万円くらいになるのではないか。
■北米におけるレクサスGXのラインナップと価格
・GX550プレミアム=6万4250ドル(918万7750円)
・GX550プレミアム=6万9250ドル(990万2750円)
・GX550ラグジュアリー=7万7250ドル(1104万6750円)
・GX550ラグジュアリー+=8万1250ドル(1161万7500円)
・GX550 OVERTRAIL=6万9250ドル(990万2750円)
・GX550 OVERTRAIL+=7万7250ドル(1104万6750円)
※MSRP+DPH(メーカー希望小売価格+配送料1350ドル込み)。生産は日本の田原工場
※円換算は1ドル=143円(2024年9月24日現在)
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■インテリアはランクル250よりも豪華さマシマシ
GXのインテリアは森の中に佇むモダンで快適な別荘をイメージし、オフロードにおいてドライバーが車両姿勢を感じとれるようにインパネ上面を基準に水平基調のシンプルなデザインで、センターディスプレイを低く配置することで前方の視認性を向上させているのが特徴。
ヘッドアップディスプレイ機能が付随する12.3インチのフル液晶メーターやレクサスインターフェイステクノロジーを備えた14インチタッチ式ディスプレイを配置。エアコンやオーディオの音量などは物理ダイヤルで操作し、利用可能なすべてのオフロードコントロールはシフト回りに集中させ、ドライバーに配慮した配置にしている。
シートは最大7名分の座席(プレミアム、プレミアム+、ラグジュアリー、ラグジュアリー+) を備えており、シートクッション、シートバック、ヘッドレストが人間工学に基づいて改良が行われ、前席のヒップポイントからヒールまでの高さが約30mm延長した。
シートアレンジは2×2×2シートまたは2×3×2シートの構成。2列目はキャプテンシートまたは60:40分割式の3名乗車のベンチシート(プレミアム+、ラグジュアリー、ラグジュアリー+)が選択可能。3列目には手動式と左右独立操作が可能な電動折り畳み機構をオプションで設定することで、3列目/ラゲッジスペースへのアクセスが容易になった。
シートはセミアニリンレザーと、ブラック、ダップルグレー、またはブラックまたはダークブラウンのグレイントリムを備えたサドルタンの NuLuxe(合成皮革)トリムの両方が選べる。
オーバートレイルグレードは、オリーブウルトラスエードのアクセントを備えたブラックNuLuxe(合成皮革)トリム、またはオリーブウルトラスエードアクセントとブラック装飾を備えたシャトーNuLuxe(合成皮革)トリムが選択可能。
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