オールシーズンタイヤといえば「夏も冬も走れる」という触れ込み。そうは言っても自動車メディアの記事だと「冬だけ」とか「夏だけ」という記事が多い。そこでベストカーWebでは冬も夏も同じタイヤで走ってみたぞ。本当に忖度なしで徹底実走チェック!!! 使うべきユーザー像とは?
文:ベストカーWeb編集部/写真:森山良雄
■豪雪の群馬県で雪上走行!!
オールシーズンタイヤといえば夏も冬も走れる万能タイヤというイメージが大きい。もちろん凍結路はスタッドレスタイヤでなければ走れないのだが、オールシーズンを謳うなら突然の雪道くらいはしっかり走れてほしい。
今回は3月に北関東に温泉に入りに行ったのだが、そこでバッチリ雪に降られてしまった。東京はすっかり春めいた気候で、目的地の群馬県の伊香保温泉へと安心してクルマを進めた。
相棒は同級生のCX-5。都内に住んでいるから4WDも使わないしということでFFモデルだ。同じ理由でスタッドレスも使わずオールシーズンタイヤの横浜ゴム「ブルーアース4S」を選んでいる。
関越道を進んでも天気は好天。伊香保温泉近くになっても路肩にこそ雪は残っているが、路面は完全にドライ。「夏タイヤ」でも余裕じゃん、という話も車内で出ていた。
しかし今回の宿はちょっと山奥。ワインディングを登っていくと除雪状況もまだらになってきた。アスファルトが6割くらいしか見えない路面もあり、このような路面のμが左右で異なるケースは実はかなり危なかったりする。
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■まさかの積雪で一体どうなる?
そんな路面も昼間ということで凍結はしておらず、ブルーアース4Sは「ギュギュッ」と路面を噛みめて登っていく。もちろん日没後であれば走らないという選択肢もあったが、上り勾配で凍結は確認できなかったので通行したというお断りはしておこう。
いよいよ宿まで500mというところで今度は完全にスノー路面だ。FFモデルだからそれこそ無理は禁物。そろりそろりと進んでいく。
正直なところかなり不安だった。これが4WDならまだしもFFだし、ましてやオールシーズンタイヤ。どうなるんだ……。しかし結果としてはなんてことはなく、スルスルっと走破してしまった。
もちろん無理はしてはいけないのだが、積雪があまり深くなければブルーアース4Sの雪上グリップはかなりしっかりしている。念願の温泉にも入り、ゆっくりできたのはオールシーズンタイヤの恩恵だろう。
帰路も最大で3cm程度の積雪に見舞われたが、スタックなどはなく走破できた。
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■最高気温37℃の夏ではどうだ
季節は変わり真夏の東京。もはや東南アジアのような気温と湿度。とてもじゃないが夏を満喫するというよりは、どうにかこうにか夏を避けたいという思いの方が強かった人も多いだろう。
オールシーズンタイヤは非降雪地域で装着されることが多いため、ほとんどのシーズンは雪のない路面で走ることになる。
今回は冬と同一車両で37℃の都心部で走ってみた。ロードノイズがややもすると気になるが、それはアドバンdBなどのコンフォートタイヤと比較した結果。
オールシーズンタイヤとしては決して騒がしいというほどではない。コーナリング性能なども極めて良好でSUVとのマッチングも非常にいい。高速道路などでタイヤがよれるような瞬間もあるのだが、それを理解して走れば問題ない。
なんせ冬の経験もあるわけで、ここまでしっかり夏の道路を走ることができているのがとても嬉しい。冬からは8000kmほどマイレージを重ねたブルーアース4S。その走りは非常にしっかりしていて、とても頼もしかったぞ!!
首都圏や非降雪地域に在住で、年間の積雪が5日程度のドライバーには自信を持ってブルーアース4Sをオススメしたい。スノーレジャーなどによくいく人はアイスガードシリーズを選択するのが良いだろう。
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