旧東京モーターショーから衣替えした「ジャパンモビリティ―ショー」。一般向けと企業向けを毎年交互に開催することになり、今年は企業向けの初の「ビズウィ―ク」として、千葉市の幕張メッセで開幕した。
幕張メッセでの開催は、2009年の「第41回東京モーターショー」以来15年ぶりのことで、しかも最先端のデジタル技術を一堂に紹介する国内最大級の展示会「シーテック2024」との「初併催」との触れ込みである。
だが、広い国際展示場内を見渡す限りでは、そのスペースの大半はシーテックのブースが占めており、モビリティショーの展示は会場の片隅に“間借り”しているような状態で、併催と銘を打つには無理があるようにも見受けられた。
きょうの各紙をみると、シーテック関連の記事が多く、例えば、読売は経済面のトップに「AI関連提示主役に、研究から普段使いに」とのタイトルで、「前年より約2割多い808社・団体が出展。およそ半数がAI(人工知能)関連の展示で、暮らしや仕事をAIがどう効率化できるかをアピールした」と掲載。
それでもその面の横には「次世代車技術 新興も大手も」との見出しで、「自動車関連の計約210社が製品などを展示する『ジャパンモビリティショービズウィーク』が開幕。トヨタ自動車など大手に加え、スタートアップ(新興企業)も多数参加し、多彩な技術を生かした次世代車の開発を促進させる狙いがある。シーテックと同時期、同会場で初めて開催し、相乗効果も狙う」などと報じている。
朝日も経済面に「シーテック開幕」をトップ記事で掲載。モビリティショーについては「自動車関連企業とベンチャー企業のマッチングに重きを置く」などと取り上げたほか、産経は「持つ運び水素トヨタ初披露」として、トヨタ自動車の「ホータブル水素カートリッジ」と専用装置を中心に伝えている。
日経は「先進のモビリティー、未来のクルマを考える」として、三菱自動車、ダイヘンなどの最新技術を紹介する見開きカラー広告のみで、モビリティショー関連の記事は見当たらない。
2024年10月16日付
●衆院選公示、石破新政権問う、1344人立候補、経済・「政治とカネ」争点、27日投開票(読売・1面)
●東証一時4万円台回復、3カ月ぶり、米株高と円安を好感 (朝日・3面)
●シーテック開幕、バディとしてのAI体感、モビリティーショーと初併催 (朝日・13面)
●中国新車販売4カ月連続減、輸出は拡大 (毎日・7面)
●東京メトロ株、売り出し価格は1200円 (産経・16面)
●パリ自動車ショー、欧州勢、中国と苦肉の連携、EV販売不振、小型に活路(日経・2面)
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