圧倒的な販売台数を誇るトヨタ車。もちろん、売れているクルマはユーザーから高く評価されているのだけど、ライバル車にだって魅力的なクルマはたくさんある! そんな魅力的なライバル車を再評価しよう。
※本稿は2024年9月のものです
文:ベストカー編集部/写真:トヨタ、ホンダ、日産、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年10月10日号
■ひとり勝ちのトヨタ車以外にも優良車あり!
まず最初に断っておきたいのだが、「売れている」は大正義だということ。売れているということは、それだけユーザーに支持されているのだから、これは最大の評価軸だ。
ということを大前提としてこの企画はスタートするわけだが、登録車販売台数ランキングを見ていくとトヨタ車だらけ。7月の販売ランキングは1位から5位がトヨタ車で占められ、さらにトップ10のうち8台がトヨタ車だ。トップ20に目を広げても、12台がトヨタのクルマ。
「トヨタの販売網は磐石だ。圧倒的な販売力でトヨタのクルマは安定した販売を維持するのだ」
しばしば言われることだが、たしかにこの側面があることは否定できない。だが、いくら販売網が充実していても商品力、つまりそのクルマに魅力がなければ安定した販売力には繋がらない。トヨタのクルマにはそれがあるからこそ、安定した販売力を続けることができるのだ。
と、結論付けてしまったのではこの企画は終わってしまう。売れているトヨタ車の「よさ」は認めるとして、同じカテゴリーで鎬を削るライバル車たちにも目を向けたい。
そう「トヨタ車ひとり勝ちでいいのか!?」だ。
例えばコンパクトカー。ヤリスの9890台に対しフィットは6049台と、約1.6倍ヤリスは売れている。ノートは5438台でフィットよりも台数が少ないと思いきや、ノートオーラが別カウントで3562台売れているので両車合わせれば9000台でヤリスに迫る。
ガソリンエンジン車を設定して100万円台からラインナップするヤリスやフィットに対し、e-POWERのみとしたノートはボトムが約230万円。価格帯が高いノートには、それに見合った魅力があり、お客さんはそれを認めている、ということに他ならない。
コンパクトミニバンではシエンタが1万1441台でライバルフリード(7700台)を引き離したが、フリードは受注台数をさばききれておらず、登録が順調になれば1万台超えになり、シエンタと販売面でも鎬を削り合うこととなるだろう。
5ナンバーサイズの3列シート車といっても、3列目の使用機会が多ければフリードを選ぶことになり、シエンタとの棲み分けはできているため、しばらくは販売台数が拮抗しそうだ。
というように、さらにカテゴリーごとに「トヨタ車に販売では負けているけれど魅力あるライバル車」を掘り下げてみていこう!!
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