三菱ケミカルグループは、同社の植物由来バイオエンジニアリングプラスチック「DURABIO」がBMW『7シリーズ』のキドニーグリルに採用されたと発表した。

BMWの象徴的なデザイン要素のキドニーグリルに、塗装レスで高級感のあるピアノブラックを表現できるDURABIOが採用された。DURABIOの着色剤を配合するだけで光沢のある高度な意匠性を実現し、従来必要だった塗装工程を省くことができる。これにより、製造時に発生するVOC(揮発性有機化合物)を低減するという優れた特性が評価された。

DURABIOは、再生可能な植物由来原料「イソソルバイド」を用いて作られるバイオエンジニアリングプラスチックである。枯渇資源の石油の消費量を削減できるうえに、原料となる植物が成長過程で二酸化炭素を吸収するため、温室効果ガスの低減にも貢献できる素材だ。

耐衝撃性、耐傷付き性、発色性に優れ、自動車をはじめとしたモビリティの内外装部品、光学・電子デバイス部材、日用雑貨など幅広い分野への展開が進められている。

DURABIOは、ドイツの認証機関 DIN CERTCOとオランダの認証機関NENにおいてバイオベース製品認証を取得している。三菱ケミカルグループは、今後もDURABIOの展開を通じたサステナブルな社会の実現に貢献していく。

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