就職活動の支援サービス事業などを行う「マイナビ」(東京)は16日、「2025年卒大学生就職意識調査」の結果を発表した。調査によると、就職活動で大手企業を希望する大学生が53・7%(前年比4・8ポイント増)となり、2年ぶりに半数を突破。また、企業を選択する上で「安定」を重視する回答が6年連続で最多となった。今回の調査結果について、マイナビでは「物価高への不安や賃上げといった経済的な影響も垣間見える」と分析している。
物価高への不安で「安定」重視?
調査は昨年10月から今年3月にかけて約3万9千人の大学生の男女を対象に実施。企業の志向について聞いたところ、「絶対に大手企業がよい」「自分のやりたい仕事ができるのであれば大手企業がよい」の回答の合計は53・7%となった。
また、企業を選択する場合にどのような企業がよいかを聞いたところ、「安定している会社」が49・9%(前年比1・1ポイント増)となり、6年連続で最多に。さらに「給料の良い会社」も23・6%(同2・2ポイント増)と3年連続で増加した。
「ノルマがきつい」のは行きたくない
一方、行きたくない会社を聞いたところ、「ノルマのきつそうな会社」が38・9%(前年比0.7ポイント増)と前年に引き続き最多。2番目に回答が多かったのは「転勤の多い会社」で30・3%(同0・7ポイント増)と4年連続で増加し、初めて3割を超えた。
転勤の多い会社を敬遠する学生が増えている背景として、マイナビは「学生の共働き志向の高さが考えられる」と指摘。「ライフスタイル、特に結婚後の仕事のあり方に関する考え方の変化に伴い、転勤により勤務地が頻繁に変更になることに対して抵抗を感じている学生が多いと考えられる」(同社)としている.。
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