村山市では、初夏の味覚「ジュンサイ」の収穫が最盛期を迎えている。今年は生育が早く「出来も良い」というジュンサイの収穫を体験してきた。

村山市の大谷地沼は「ジュンサイ沼」とも呼ばれ、約300年前から続くジュンサイの産地。
この沼で採れるジュンサイは全国でも数少ない天然もので、「ヌル」といわれる寒天質が多いのが特徴だ。
約10ヘクタールの沼では、今年も6月1日に収穫が始まった。

(リポート)
「気持ちのいい青空のもと、朝から収穫体験をしている方がいます。私もこれから箱舟に乗って収穫を体験してみたいと思います」

さっそく箱舟に乗り込み、沼を管理する石澤さんのレクチャーを受けながら収穫に挑戦。水面に浮かぶ葉をかき分けて「ジュンサイ」を探す。

石澤さん「花芽と葉1枚と一緒に摘み取る」
重松アナ「ぬるぬるしてけっこう採るのが難しい。逃げていってしまう。
    よし、採れました、プチっと。大きい! 立派なジュンサイがとれました」

(大高根じゅん菜採取・石澤俊広さん)
「今年は出来がだいぶ良くて、ヌルの付き具合も去年より断然いい。この時期にしては」

今年は暖かい日が続き、成長に適した水温が続いているため生育が早まっているそう。
「採り手不足の解消」と「収穫量の確保」を目的に、6年前から行われている一般客の摘み取り体験。年々、利用者が増えていて、去年は1300人ほどが訪れたという。
13日も、県内や隣県から訪れた人が摘み取りを体験していた。

(山形市から)
「夢中になる。時間を忘れるのがわかる。採ってみたいなと思って、きょう初めて食べる」

(山辺町から)
「めっちゃヌルヌル、びっくり。おもしろい」

重松アナも約1時間夢中になって収穫した。
新鮮なジュンサイを、石澤さんおすすめの「おひたし」でいただいた。

(リポート)
「きらきらしていて見た目が涼し気。表面がぷるっと、中はシャキシャキで食感がいいです」

また、みそ汁に入れるのもおすすめだそう。

(大高根じゅん菜採取・石澤俊広さん)
「“沼に酸素を入れる”という意味で、たくさんの人に入っていただいた方が沼の状態を保ちやすい。いいジュンサイが採れる状態を作ってもらっているということで、大変感謝している。この自然の中で、ゆったりと箱舟に揺られながら自然を満喫して楽しく体験してもらいたい」

収穫体験は、7月いっぱい楽しめるという。
大谷地沼では、収穫体験だけでなく、ジュンサイの販売も行っている。ぜひ、ぷるっと食感を体感してみてほしい。

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