実は今、Z世代の若者たちの間で男性のメイクがブームとなっています。
コロナ禍以降、急速に広まったそうですが、なぜメイクをするのか、その理由に迫りました。

――普段メイクはする?

接客業(25):
家を出る前に絶対するようにしています。

――メイクを始めたきっかけは?

会社員(34):
ニキビがひどかったので、ニキビ痕をカバーしたいなとか、クマを消したいという思いから(始めた)。

自分の顔を美しく整えるため、メイクテクニックや最新コスメグッズを学ぶ若者たち。

取材した日、原宿で開催されたメイクイベント『PREPPY美容男子WEEK』に参加したのは、約200人の主にZ世代の男性です。

PREPPY/Men's PREPPY編集部・佐々木浩也さんは「1つはコロナ禍。いろいろちょっと外へ出られない時にリモートでの対面が増えたことをきっかけに、顔周りを気にするっていうのが増えたと言われています」と話します。

コロナ禍以降、急速に拡大したメンズメイク市場。
Z世代向けの企画・マーケティングを行う企業の調査によりますと、メンズメイクに抵抗がないと答えたZ世代の男性は4割を超えていて、「メイクへの興味」や「コンプレックス」をきっかけに始めた人が多いそうです。

イベントに来ていた30代の夫婦は、妻も夫のメイクに賛成です。

夫(30代):
興味あんまりなかったんですけど、ちょっといいなと思い始めて。

――男性がメイクするのはどう思う?

妻:
清潔感はあっていいかなと思います。

同じくZ世代の高本圭市記者(「高」はハシゴタカ)もメイクを体験してみました。

高本圭市記者:
こんなにも違うんだなってことを実感しました。本当に大きく第一印象も変わりますよね。

記者のメイクを担当した女性:
お化粧してると思わない。それがやっぱりメンズコスメの強みですよね。

会場で出会った教員の宮本隆一さん(25)。
このイベントには事前に予約しました。

学びたかったテクニックは、自然な仕上がりです。

宮本隆一さん:
あまりやりすぎなくてもいいんだなっていうのが、すごく勉強になりました。

仕事の際には、メイクをして出かけるといいます。

自宅にお邪魔してみると、イベントで使用されたコスメを購入し、実際に使用していました。
新たに購入した商品は、ファンデーションやクリームなど7種類で、1つ約3000円前後。

アドバイス通りにメイクを仕上げていきます。

――新たに購入した商品の感想は?

宮本隆一さん:
このペンのタイプが初めてだったので、慣れないところもあるんですけど、すぐ(スポンジで)こうやってやれる(伸ばせる)ので、すごくいいなと思います。

これからもきれいな自分であり続けたいという宮本さん。
メイクをする理由は「“メイク=女性の身だしなみ”みたいなイメージがあると思うんですけれども、男性でも身だしなみの一環としてやるのがいいのかなって思ってます」と話します。

ジェンダーの枠を超えたメンズメイク。
Z世代の男性たちの新しいスタンダードになってきたようです。

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