施設で作っているのは、“環境に優しい次世代のガス”。

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佐藤洸基さん:
これまでは化石燃料から作っていたものを電気から自分たちで新たに合成して、ガスを作るということが新しい取り組みになります。

自分たちで一からガスを作り出すため、研究・開発をしているのは、東京ガスの佐藤洸基(さとう・こうき)さんです。その目的は、地球温暖化を止めること。

佐藤洸基さん:
自分は子供が一人いるんですが、小学校のプールが気温が高すぎて中止になっちゃうという。 やっぱり地球温暖化を止めていかなければと思っている。

未来を担う子供たちのため、研究を続けているのが「e-メタン」と呼ばれる“新たなエネルギー”です。私たちの生活に欠かせない「ガス」は、多くが輸入の天然ガスに頼っています。

こうした中、開発中の「e-メタン」は、下水道から出る水と工場から出る二酸化炭素を使って合成できるため、“環境に優しいガス”なんです。

佐藤洸基さん:
今この実証設備で作っているメタンの量は家庭用のお客様260軒分ぐらいのメタンができる量で、さらに100倍、1000倍の大きさにしていくのが目指していくゴールになる。

子どもの頃からエネルギーに興味があった佐藤さんは「化学を通して社会貢献をしたい」と東京ガスに入社。10年以上、環境負荷の少ない新しいエネルギーの研究を続けています。

この先、佐藤さんが思い描いている未来は?

佐藤洸基さん:
環境を気にしないで安心して暮らせる世の中になっていけたらいいなと思いますし、実現していかないといけないと思っています。

「未来の子供たちが安心して暮らせる世の中にするため」その熱い思いを胸に、きょうも佐藤さんはエネルギー研究を続けています。
(「イット!」9月23日放送より)

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