金属加工のまち、燕三条地域でものづくりの現場を見学・体験できる工場の祭典が開幕しました。近年、海外からも注目を浴びるこのイベント…ものづくりの裏側に潜入しました!
■職人の作業を間近で!“工場の祭典”スタート
「ものづくりのまち」として知られる燕三条地域で10月3日始まったのは、毎年恒例の「工場の祭典」です。
【桶屋美圭アナウンサー】
「12回目の開催となる今年は109の企業が出店。ものづくりの魅力を間近で体感することができます」
職人の高齢化などによる人材不足の課題を解決しようと、2013年に始まった工場の祭典。普段は一般公開されていない工場などが一斉に開放されています。
世界に誇る爪切りなどを製造するこちらの企業でも、職人の手作業を間近で見ることができます。
【諏訪田製作所 営業部 齋藤風汰さん】
「一昔前は、工場は閉鎖的なイメージだったと思うが、我々はまじめに、真摯にものづくりに励んでいるので、そこをお客さまに見ていただいて、使っていただく、買っていただく。爪切りがどのように作られているかを見ていただく」
■作業現場の見学や廃材使ったアート作品も!
今回、土日限定で開催される「バックヤードツアー」を特別に体験させてもらいました!
【諏訪田製作所 営業部 齋藤風汰さん】
「爪切りの工程で言うと、研磨表面の形を整えたり、磨きをかけて滑らかな仕上がりにしたりする工程。(Q.職人がイヤホンやヘッドフォンをつけているのは?)耳栓の役割をしている部分もある。少しでも職人の集中力が続くようにと、ラジオや音楽を聴きながら作業をしている人もいる」
さらに、こうした作業現場の見学に加え、こちらの企業では製品の製造過程で出た廃材を使ったアート作品も展示しています。
【桶屋美圭アナウンサー】
「こんなふうに生まれ変わるんですね」
【諏訪田製作所 営業部 齋藤風汰さん】
「これでもまだ廃材のごく一部しか再利用していない。元々の材料のうち、製品として使われるのはだいたい中心部分の30%のみ。残りの70%は全て廃材になる」
■外国人観光客も“日本のものづくり”楽しむ
近年は、国内だけでなく海外からも注目されていて、この日はカナダから訪れた観光客が廃材を使った「ミニメタル盆栽作り」を楽しんでいました。
【カナダからの観光客】
「これまでやったことがないので難しいが、やればやるほど慣れてくる」
体験を通して、日本のものづくりの文化を身近に感じたようです。
【カナダからの観光客】
「愛着が湧いてきた。とても美しい体験だと思う」
【燕三条工場の祭典 安達拓未 実行委員長】
「ぜひ、地元の歴史文化から今のものづくり、なんでこの工場の街ができあがっているのかというところも注目して見てもらえると楽しいと思う」
工場の祭典は10月6日まで開かれています。
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