秋を感じるおいしい話題。2024年のマツタケは猛暑の影響で出始めが少し遅れたが、主要産地、山形・高畠町の店には香りの良いものが平年並みの価格で並んでいる。また、東根市の小学校では、子どもたちが育てたサトイモを使った芋煮会が行われた。
価格は平年並み 気温下がると味良く
秋の味覚を代表するマツタケ。高畠町上和田の「フレッシュマートたねや」には、置賜の各地で採れたマツタケが並ぶ。
この記事の画像(10枚)9月30日に町内産のマツタケが初めて持ち込まれて以降、徐々に量が増え、佐藤守重店長は毎朝、サイズごとに仕分ける作業に追われている。
佐藤店長は「シーズン到来って感じですね。きょう(10月8日)あたり、気温がだいぶ下がってきたので、今後出てくるキノコが楽しみ」と、これからのキノコに期待を抱く。
2024年は猛暑が影響し、出始めが例年より約2週間遅れたそうだが、形や香りなど品質は良好。価格は100グラムあたり3800円~9800円と、今の時期としては平年並みとなっていて、8日も多くの人がお目当てのマツタケを買っていた。
マツタケを購入した客は「秋のぜいたく、香りと食感がいい。家族中が楽しみな行事」と話していた。
佐藤店長は「気温が下がってくるとすごく味も良くなってくる。今の時期だけですから、楽しみに待っていてほしい」と呼びかけた。
マツタケが育つには、昼・夜の寒暖差と適度な雨が重要だ。この先は最低気温10度前後、最高気温20度前後の生育に適した日が続くとみられ、豊作が期待される。
佐藤店長によると、10月20日ごろがマツタケが出回るピークだという。
食べ物への感謝や郷土の良さを感じて
また、東根市の高崎小学校では8日、子どもたちが育てたサトイモを使い、芋煮を味わう収穫感謝祭の「芋煮会」が行われた。
5年生と6年生の14人がサトイモを下処理し、先生に教わりながら全校児童と教職員など約70人分の芋煮を調理した。
味見をした児童は「これでいいと思う。うまいっす!」と絶賛し、上手に調理した様子。
高崎小学校の子どもたちは、3年前から農家から借りた畑でサトイモの栽培に取り組んでいる。一生懸命育てて味わうことで、食べ物への感謝や郷土の良さを改めて感じてもらおうという狙いだ。
みんなで「いただきます」と声をかけ、できあがった芋煮を体育館で食べた。
調理に加わらなかった下級生たちも思い出が詰まったサトイモをほお張り、満足げな表情を浮かべていた。
子どもたちからは「サトイモにしょうゆの味が絡んでいて、すごいおいしい」などの声が聞かれ、5年生の男の子は「水やりとかもがんばってきたから、それで調理をしてほかの人たちが食べくれるのがすごくうれしい」と、一生懸命育てたサトイモを満足げに食べた。
芋煮はみんなに大好評で、鍋はまたたく間に空になったという。
(さくらんぼテレビ)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。