今年もおいしい「孟宗(もうそう)」の季節がやってきた。特産地として知られる鶴岡市湯田川地区で25日に出荷が始まり、集荷場には朝早くから採れたての孟宗が集められ、活気づいた。

カゴいっぱいに収穫された旬の「湯田川孟宗」。
鶴岡市湯田川地区にある集荷場では、出荷の初日となった25日、生産者が午前6時半から採れたての孟宗を続々と持ち込んでいた。

今年は「表年(おもてどし)」と呼ばれる2年に一度の豊作の年にあたる。4月に入り暖かい日が続いたため、生育は例年より1週間ほど早く、25日は例年の倍以上の470キロが持ち込まれた。

孟宗は、JAの担当者が1キロ以上の「L」から400グラム未満の「2S」まで手際よく分けて、出荷の準備を進めていた。

(JA鶴岡湯田川孟宗部会・佐藤久男部会長)
「朝掘りで出荷しているので、みずみずしくえぐみもなく、アク抜きも要らない。やはり孟宗汁で食べるのがおいしい」

湯田川孟宗の出荷は、例年、5月下旬まで続く。

地区内にある竹林の斜面では、25日朝5時ごろから数人で収穫作業を行った。急な斜面の方が良い孟宗が育つそうで、生産者歴20年のベテランも今年の出来には大満足。

(生産者・齋藤金廣さん)
「初日から73キロ採れたのですごく良い。去年は掘り始めで5キロぐらいだった。大きさも今年は大きい。(Q.自信持って出せる?)GW連休中は内陸からのお客さんが直売所に並ぶ。一生懸命掘りたい」

今年は去年の倍の約12トンの収穫量が見込まれている湯田川孟宗。
集荷場わきの直売所は、27日午前7時半にオープンする予定で、整理券はオープンの1時間前から配布されるという。

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