手の上でクルクルと回る、写真のような風景。
横に1回転しても切れ目はなく、縦に回しても、なんとも不思議な感覚になります。
SNS上では「脳がバグる!」「どーなってんの!?」といった反応が見られました。
この球体、実はアート作品なんです。
神奈川県に住むアーティスト・鮫島大輔さんが制作したもので、今、海外でも個展が開かれるほど注目されています。
外に置くと、風景の中に別の風景が。まるでワープの穴が開いているようにも見え、まさに“脳がバグる”状態になります。
この不思議な球体、一体どうやって作っているのでしょうか。仕事場を見せてもらいました。
まず、樹脂製の球体を用意し、筆で色をのせ始めました。
あの風景は写真ではなく、全て手描きで描かれていたのです。
鮫島さんは「普通のデジカメで360度撮っていく。その写真を見ながら球体に絵の具で描いていく」と話しました。
鮫島さんが描くテーマは、日常的な風景。なぜ、球体に表現しようと思ったのでしょうか。
鮫島さんは「違う視点から見ることで、面白い・不思議だなと思ったり、世界の見え方、意識を変えて見ることのきっかけになれば」と話しました。
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