県内では2023年から2年連続で赤潮が発生し、橘湾で養殖魚などに壊滅的な被害が出ました。

17日に「水流」を使った新たな赤潮対策の実証実験が行われました。

橘湾では2023年、今年と2年連続で赤潮が発生し、被害総額は2023年が約13億円、今年は約16億円に上っています。

県は今年度から民間企業の技術を活用した赤潮対策に取り組んでいて、17日は長崎市の「エビスマリン」が開発した装置「ジェットストリーマー」を使った実証実験を行いました。

イービストレード 寺井良治 代表取締役社長
「世の中に他に似たようなものはない、非常にユニーク、世界で唯一の商品」

「ジェットストリーマー」は大規模な「水流」を発生させることができる装置です。

すでに国の内外でダムや河川の水質の改善などに使われていますが、新たに赤潮対策の救世主にもなるのではと期待されています。

KTN記者
「こちらの装置で作る水流に乗せて防除剤を撒きます。短時間で広範囲に効率よく散布することができます」

現状では赤潮が発生するたびに漁業者が船から原因となるプランクトンに有効な防除剤を手作業で散布していますが、「ジェットストリーマー」では防除剤を水流に乗せるだけでよいため、大きな効率化につながるといいます。

イービストレード (エビスマリンの親会社)寺井健太 取締役
「まず長崎、ゆくゆくは全国、さらには世界の赤潮被害を防ぎたいという思い」

今後は「水流」や「超音波」を使い、プランクトンを撃退する実験も行う予定です。

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