「安い!やす~い!社長、ありがとう」と独特なフレーズでCMが話題となった「夢グループ」が2023年、福井・大野市とコラボレーションしPR動画を制作した。この時の取材で、「大野に行きたい」と話していた石田社長と保科有里さん。有言実行で13日、大野市内でコンサートを開催。夢グループ所属の歌手らが登場し、懐かしの名曲と軽妙なトークで来場者を魅了した。
「社長、安い、やす~い!!」大野市でショー
通信販売とコンサートを展開する夢グループが20周年を記念したショーが、13日に大野市内で開かれた。
この記事の画像(10枚)「半額にしまーす。税込み1000円!」「社長、安い、安――い!!」とおなじみのトークで盛り上げたのは、石田重廣社長と所属歌手の保科有里さんだ。
2人は2023年に、ユニークな掛け合いのCMをパロディにした大野市の「PR動画」に登場し、話題となった。夢グループが自治体の情報発信をするのは、この時が初めてだった。
取材した記者が石田社長に「大野市にぜひお越しください」と呼びかけると「必ず行きます!僕が大野市を歩いた時に、ちゃんと大野の人が『あ!社長~』と言ってくれるのかどうか」と話していた。
この約束を果たす形で大野市にやってきた石田社長。コンサートでは、橋幸夫さんが「潮来笠」、狩人が「あずさ2号」、チェリッシュが「テントウ虫のサンバ」など昭和を彩った名曲を次々と披露し、会場は熱気に包まれた。
「笑いが止まらないコンサート」
観客を沸かせたのは名曲だけはない。石田社長と保科さんのかけ合いもだ。
石田社長:僕たちさ、去年大野市から(PR動画の)依頼があったの。嬉しかったけどびっくりしたの。大野の観光とか色んなものをPRしてくださいと言われたけど、正直、僕は大野のことを知りませんでした
保科さん:よく私たちに任せてくださった!大野市の心の広さ
コンサート後、観客に話を聞くと「とっても楽しかったです。もう本当に笑いが止まらないというか、ずっと笑っていました。歌も知ってる歌ばっかりやで」「懐かしい曲ばかりで若返ってよかった」「(大野のことを)一生懸命PRしてもらわないと。期待しています」と一様に笑顔だった。
2人には改めて、今回、大野市でコンサートを開いた理由を聞いてみた。
石田社長は「うちのタレントからも言われました。なんで大野市に行くの?と。『何言ってるの。僕と保科さんが大野市を日本全国にPRするんだよ。大野市はすごくすてきなんだよ』と皆を連れてこれたことが僕の幸せです」と話した。
保科さんは「社長も私もここでコンサートをできたらなとずっと思っていたので、念願叶ってすごく嬉しかったです」と笑みをほころばせた。
インタビューでも夢グループトーク炸裂
2023年のPR動画に加え、現在、新たな大野市の動画を制作しているとのことで、酒蔵や醤油蔵など、すでに様々な場所で撮影を済ませという。
「こんな小さな町の中の、至る所できれいな水が飲めるというのを伝えたい。ただ、保科さんが『おいしい』をどんなふうに伝えるのか楽しみにしていてください!今度は『安い』じゃありませんからね。『安くして』とは言えませんからね、水はタダだから」とと石田社長が続けると…
保科さんは「社長からは、かわいく甘えるようにというご指示をいただいているので、精一杯やっております」と笑顔で返した。
石田社長が語る今後の展望
コンサートが始まる前には、コマーシャルでおなじみの商品が会場で販売され、多くの市民が詰めかけた。
石田社長は「もちろん商品を買ってもらえるのは嬉しいのだけれど、自分とすればお客さんの顔を見ることも大事なことだし、商品を手にして『社長頑張れよ』と言ってもらえることが“もう少し頑張ろう”という気持ちになります。これから先は、大野市から始まったコラボをきっかけに、色んな市町村につなげていければ、こんな幸せなことはないですね。それが僕の夢です」と今後の“夢”についても語ってくれた。
「できるだけ小さな町に出かけ、歌で喜んでもらいたい」と話す石田社長。この思いが地域活性化の一歩につながっているようだ。
(福井テレビ)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。