福井県内の魅力を再発見する「小旅」のコーナーでは、坂井市にあるヤギたちとのふれあいが楽しめる癒やしスポット「なかよしとんがり牧場」を紹介します。
坂井市三国町の広大な農地と森が広がる、のどかな道路を日本海に向かって進み、県道を南西に向かって進むと左手に赤い屋根の建物が見えてきます。
ここが今回の目的地「なかよしとんがり牧場」です。
牧場の向かい側にある県畜産試験場が、動物たちと触れ合いながら畜産に親しんでもらおうと12年前に開きました。
この場所の歴史は古く、1940年(昭和15年)に陸軍の練習用飛行場の一部を切り開いて農業振興・食料増産のための農民道場が設置されたのが始まりです。
福井市にあった家畜の品種改良などを行う種畜場が福井大震災で全壊したため1949年に合併され、畜産試験を行う場所となりました。
なかよしとんがり牧場のシンボルでもある赤い屋根の展望台は、古くから試験場にあったとんがり屋根の建物をイメージして作られました。
展望台の上からは、ウシたちがゆったりと放牧されている様子が一望できます。
そして何といっても楽しみなのがヤギたちとのふれあいです。12頭のヤギが暮らす放牧地に入って、体に触れたり、餌やりを体験したりすることができます。
餌やりのコツを職員に聞くと「手に乗せれば勝手に食べてくれる。ヤギはかまないので安心して」と教えてくれました。
おとなしいヤギたちの中でも一番人懐っこいのが「しらす」ちゃんです。母ヤギの乳が出なかったので 職員が人工哺育をしたからだそうで、福島さんも特にかわいく思っているそうです。
お腹がいっぱいになったヤギたちは、積み上げられたU字溝にまるでアパートのように入り、それぞれのスペースでのんびりと過ごしていました。
親子連れは「みんなのんびりしていてめちゃくちゃかわいいです。動物大好きなので、連れて帰りたい」と笑顔で話していました。
ヤギたちのペースでゆったりとした時間が流れるなかよしとんがり牧場。大人にとっても癒やしスポットとなりそうです。
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