東北電力の女川原子力発電所2号機は10月29日夜、原子炉を起動し、13年ぶりに再稼働する予定です。

記者リポート
「女川町小屋取地区です。すぐ後方に見えるのが女川原子力発電所です。東日本大震災の後、東北電力は長さ800メートルの防潮堤整備など10年以上にわたる安全対策工事を実施してきました」

東日本大震災の発生からまもなく13年8カ月。東北電力は29日、女川原発2号機を再稼働させます。

女川原発2号機をめぐっては、東日本大震災で自動停止し、その後、現在に至るまで運転を停止しています。

東北電力では、震災を教訓とした新規制基準に対応する安全対策工事を2013年から始め、国内最大規模となる海抜29メートル、長さ800メートルの防潮堤を整備するなどしました。安全対策工事は今年5月に完了し、国の検査などが終わったことを受け、東北電力は29日、原子炉を起動させることになりました。

原子炉起動の作業は、核分裂を抑える制御棒を引き抜き核分裂を開始するもので、一般に言う原発の再稼働にあたり、29日午後6時から8時ごろに実施される予定です。

女川原発2号機が再稼働すれば、事故を起こした福島第一原発と同じ「沸騰水型」と呼ばれるタイプでは初めてで、東日本にある原発でも初めてとなります。東北電力は発電の再開を来月上旬、営業運転の開始を12月ごろと見込んでいます。

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