福島県白河市内にある表郷幼稚園では、先週まで園児の間で多くみられた感染症があるという。それが「マイコプラズマ肺炎」。
発熱と倦怠感などの症状、そして熱が下がった後も咳が3~4週間続くことが特徴の感染症だ。

園では、うがい・手洗い、アルコール消毒など基本的な対策を徹底している。また咳の症状があれば、休みを促すメールを保護者に送り感染が広がること防いでいる。
これらの対策もあり、先週は7人が感染していたマイコプラズマ肺炎は、現在2人まで減った。矢田部典子園長は「咳による飛沫で感染拡大が顕著でしたので、それを防ぐためには、保護者の方の理解とご協力を得なければ、感染を防げなかったのかなと思います」と話した。

一方、福島県郡山市のじんキッズクリニックを受診したのは小学4年生の男の子。3週間ほど前から咳が出始め学校を休んでいたが、発熱したことから受診したという。
クリニックでは、8月ごろからマイコプラズマ肺炎の患者が出始め、10月に入ってからは約20人が検査で陽性となっているという。

福島県によると、定点医療機関一カ所あたりの報告数は3.29人で、マイコプラズマ肺炎と診断された人は福島市保健所と県南保健所管内で多く、県全体で増加傾向にある。

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