静岡大学の学長選考で再任された日詰一幸 学長は、浜松医科大学との統合・再編について合意書を事実上白紙撤回し、協議に区切りをつけるとの考えを示しました。

静岡大学・日詰一幸 学長:
静岡大学を合意書にある2つの地区大学に分割するのではなく1つの総合大学として発展させていきたいと考えています。合意書につきましては2024年度内をめどに一度リセットする

静岡大学の次期学長として再任が決まった日詰一幸 学長は10月31日に会見を開き、膠着状態にある浜松医科大学との統合・再編について事実上、白紙撤回することを明らかにしました。

「3年半学内で議論してきた中で再任され、大学としての意思が示された」と語っています。

この問題をめぐり両大学は2019年に「1法人2大学」とすることで合意しましたが、静岡大学は日詰学長の就任後「1大学2校」での再編について協議するよう求めてきました。

静岡大学・日詰一幸 学長:
残念ながら合意書通り、地区ごとに大学再編を求める浜松医科大には協議に応じてもらえなかった。このような状況の中でこれ以上協議してもうまくいかず身動きが取れないばかりかまとまる可能性も低い

静岡大学は今後、浜松医科大学に方針を伝え、年度内にも再編の方向性をまとめたい考えです。

一方、浜松医科大学側は12月上旬に次の学長が決まる予定で候補となっている2人はともに再編に前向きな姿勢を示しています。

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