(菅井貴子気象予報士が解説)午後6時40分

◆小春日和
 小春日和とは、春のような暖かい日を意味する
 皆さんおなじみの言葉ですよね。
 ただ、実は、北海道においては、気象予報士が
 中々使うことができないレアな表現なのです。
 「小春」の季語は冬で、旧暦の10月を意味しますので、
 現代の暦では、11月~12月上旬にかけです。
 つまり、期間限定の言葉なのですね。
 北海道の場合は、11月半ばに入ると、
 気温が10℃を下回り、晴れても寒いことがほとんどで、
 小春日和が極めて少ないのです。
 あすは、貴重な小春日和の一日です。

◆あす14日(木)の天気・気温
 朝は冷え込み、札幌は2℃、北見はー5℃まで下がりますが、
 日中は、北風がおさまり、日差しとともに気温が上がりそうです。
 最高気温は、前日より2~5℃高く、札幌、稚内、函館など10℃で、
 この時期としては過ごしやすく、小春日和となりそうです。

◆札幌の10日間予報 14日(木)~23日(土) 
 週末にかけては、気温が上がり、
 16日(土)の予想最高気温は13℃です。
 17日(日)も、季節外れの高温の中、天気が崩れ、
 降るのは、雨となりそうです。雷を伴うかもしれません。
 翌日の18日(月)の最低気温は0℃で、市内でも積雪となりそうです。
 19日(火)は、晴れますが、路面凍結にご注意下さい。
 来週後半も寒さが緩み、雪や氷は解けて、根雪になるのは12月に入ってからでしょう。

◆全道の週間予報 14日(水)~20日(水) 
 15日(金)は、道北を中心に雨が降るでしょう。
 16日(土)は、天気が回復し、全道的に晴れる所が多くなりそうです。
 17日(日)の雨をきっかけに、上空に今季一番の強い寒気が流れ込み、
 広範囲で、積雪となりそうです。
 道南や太平洋側も、寒さが厳しくなるでしょう。
 天気が崩れるたびに、季節が冬へと進みそうです。

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