車1台分の駐車スペースで魚の養殖ができるシステムを開発した株式会社ARKの代表、栗原洋介さん。
「地球の70%は海ですが、養殖ができる海域はすごく少なく、その海域もほとんど使われてしまっています。
いろいろな課題がある中、海からシーフードをとって使うよりも、どこでも誰でも陸上養殖ができる仕組みを作りました」
水温や水質はIoTで自動管理
湘南の茅ケ崎出身で、IT業界で水産業に関わってきた栗原さんは2021年、仲間と共にどこでも誰でも簡単に魚の養殖ができる装置を開発した。
この記事の画像(5枚)必要なのは車1台分の駐車スペースのみで、水温や水質はIoTで自動管理。
自動エサやり機能もついていて、スマートフォンで魚の映像や水質データが遠隔で確認できる。
福島県の浪江駅では、日本で初めて駅での養殖にもチャレンジした。
さらに断熱性を高めて光熱費を従来の10分の1にした新製品も開発。全自動の小型養殖ユニットには世界からも注目が集まっている。
海外からの利用者は「コンセプトがいい」と称賛。
エビ養殖の技術研究者は「こういう小規模のシステムは今までなかった。自分たちで育てたエビなら安心して生食もできる」と話す。
栗原さんは「この海を保ちながら魚をおいしく安全に提供することを両立したいです。地球には7つの海がありますが、陸上に8つ目の海をつくるような形でそれができたら面白いなと思っています」と意気込みを語った。
株式会社ARK
https://www.ark.inc
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