2月23日、「富士山の日」のイベントで並んだ静岡県の川勝平太知事(右)と山梨県の長崎幸太郎知事=甲府市(平尾孝撮影)

山梨県の長崎幸太郎知事は10日の定例会見で、辞職届を提出した静岡県の川勝平太知事に対し、「本人が熟考して決めたことなので尊重する」と語った。さらに「リニア(中央新幹線)に関してはいろいろな関係もあるが、トータルでは静岡県と山梨県は緊密に連携をとりながら物事を進めてきた。(川勝氏に)大変感謝している」と続けた。

リニアの静岡工区未着工については、「本質的には静岡県のみなさんの自然環境に対する影響への懸念が払拭しきれていないため」との見解を示した。そのうえで、この心配を解消する必要があり、「どなたが知事になってもやるべき話で、これまで以上にアクセルを踏むことで(リニア関連)事業は進展していく」と期待を寄せた。

川勝氏の辞職をめぐっては9日に、甲府市の樋口雄一市長が「早期の辞職を歓迎する」としたほか、「静岡県全体を本当に愛していたのかと(疑問に)思う」などと痛烈に批判していた。

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