鹿児島の拉致被害者家族、市川健一さん夫妻が、鹿児島県鹿屋市の中学校で講演を行い、市川さんは涙ながらに思いを語りました。
鹿屋市の第一鹿屋中学校で講演を行ったのは、鹿児島の拉致被害者家族、市川健一さんと妻・龍子さんです。
講演は人権学習の一環として行われたもので、全校生徒約640人が参加しました。
市川さんの弟、市川修一さんは1978年8月12日、増元るみ子さんとともに夕日を見に訪れた、鹿児島県日置市の吹上浜で、北朝鮮に拉致されました。
修一さんが拉致されてから46年、市川さんはすでに他界した両親との思い出を涙ながらに語りました。
北朝鮮に拉致された市川修一さんの兄・市川健一さん
「母は着れもしない、弟・修一の20代の頃のスーツなどを取り出し『修一が帰ってきたら困るだろう』と言いながら、虫干しする姿を見るにつけて本当にやるせない心境だった」
そして、市川さんは政府を動かすには世論を高めることが必要だと、生徒たちに関心を持つよう訴えました。
市川健一さん
「皆さんの友人、知人、そして家族にこの拉致の話をしていただき、私たち(拉致被害者)家族とともに世論を高めてくれたら大変ありがたい」
約1時間にわたる拉致被害者家族の生の声に、生徒たちは真剣に耳を傾けていました。
生徒
「今はインターネットも広がっているので、ネットで拉致はいけないことだと伝えていきたい」
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。