2025年2月に、東北芸術工科大学の学生たちが東京で企画展を開催する。この企画展に向けて制作した作品を一足早く鑑賞できる「プレビュー展」が大学で開かれている。
2025年2月、東京で行われる企画展は、東北芸術工科大学と姉妹校の京都芸術大学が共同で開催するもので、両校から選抜された学生11組が制作した現代美術の作品が展示される。
企画展に先がけて作品を鑑賞できるプレビュー展が、10日から芸工大で開かれている。
展示されている作品はまだ完成していない状態で、東京での本番に向け作品そのものや展示方法などについて今後さらに改良を重ねていくという。
例えば、県内地域をテーマにした作品。
作者の鈴木さんは、米沢市・山形市の農村部などを取材して回り、現場で実際に使われていたブルーシートなどを作品に取り入れた。
縦5.4メートル、横3.6メートルのブルーシートが飾られたコーナーには、鈴木さんがブルーシートの“青”に影響を受けて描いた絵画が展示されている。
(大学院 芸術文化専攻 2年・鈴木藤成さん)
「ブルーシートは花見でも使うので、そういう意味合いから地域の失われた共同性みたいなものを回復させようと。そういうところを意識して見てもらいたい」
そして、学生3人組のユニット「ModernAngels」の作品。
3人は車で日本各地を周り、行った先のものを活用して作品を制作している。
今回は、3人が京都で音楽ライブを行った際、現地で調達した廃材などで作ったステージを展示している。
(МodernAngels 美術科 3年・榮村莉玖さん)
「僕らが体験した楽しさや辛さみたいなものを鑑賞者に体験してほしい」
プレビュー展は東北芸術工科大学の7階で12月20日まで開かれ、入場は無料となっている。
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