県が唐津市沖に誘致を検討している洋上風力発電をめぐり、12日、地元の漁業者に海の調査結果などが報告されました。

この調査は候補海域の現状を把握し漁業者の理解を促進しようと、県から委託を受けた団体が約2年間行ったものです。
12日、県が唐津市で開いた報告会には地元の漁業者など約50人が参加しました。
調査の結果、海水温の上昇に伴い海藻が大きく減少する「磯焼け」が確認されたということです。
またすでに洋上風力発電が進んでいる秋田県などでは、設備の土台が「魚礁」となり、魚が多く集まっていることも報告されました。

【県産業グリーン化推進グループ 佐保幸伸推進監】
「洋上風力は魚礁効果がある。唐津の海の中で磯焼けが進んでいるので、今後そこで漁を続けるにあたり洋上風力にかかる期待を持っていただければ」

洋上風力発電をめぐっては県が、唐津市沖の約140平方キロメートルを候補海域に指定し誘致を検討しています。
県は今年7月、事業化に必要な手続きを国に要望していましたが、「解決すべき課題がある」として留保されています。

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