年末に向けて申し込みが相次ぐふるさと納税の返礼品に“親孝行”が加わりました。新潟県新発田市の社会福祉協議会が考えたのは、子どもが離れて暮らす親の生活をサポートできる返礼品です。

ふるさと納税の返礼品といえば、その地域の特産品が思い浮かびますが…

【松村道子キャスター】
「新発田市で誕生した返礼品は、堀部安兵衛にちなんだものです」

新発田市社会福祉協議会が12月、ふるさと納税の返礼品としてスタートさせたのは、その名も『新発田市の親孝行を助太刀』。

寄付金額5万円以上で離れて暮らす子どもが新発田市に住む親に生活のサポートサービスをプレゼントできるというものです。

【新発田市社会福祉協議会 山口恵子 会長】
「残念ながら(社会福祉協議会の)経営状況があまり良くないということもあり、何か日々の生活の困りごとに寄り添えるメニューをふるさと納税として提供できないか考えた」

そこで行き着いたのが、かつて決闘の場での“助太刀”。助っ人として活躍した新発田市出身・堀部安兵衛の精神です。

返礼品のメニューの1つは、専門業者が3カ月にわたり、週に2回、新発田市に暮らす親の元に出向き、ゴミを回収するサービス。

【新発田市社会福祉協議会 山口恵子 会長】
「冬場、特に高齢者の方がゴミステーションまで(ゴミを)持っていくというのは、本当に一大事」

さらに、職員がサービス期間中に親の元を訪ね、困りごとの相談に乗ります。その訪問の様子やメッセージを動画に収め、子どもの元へ送信!

【新発田市社会福祉協議会 山口恵子 会長】
「様々な現場の悩みごとをお聞きする。看護師や介護士、そして社会福祉士という素晴らしい資格を持っている職員がいたので、うまく今回の事業に反映できれば、きっとうまくいくのではないかなというふうに思っていた」

堀部安兵衛の“お助け”の精神と豊富な人材を生かした返礼品。

新発田市社会福祉協議会は今後、看護師による訪問健康相談や、出張型の理・美容室など返礼品を増やす考えです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。