目の病気「白内障」といえば高齢の方に多いイメージかと思いますが、実は30代からの「若年性白内障」が増えていることを知っていますか?
お笑いコンビ、ドランクドラゴンの塚地武雅さん(53)も白内障を公表しています。
なぜ、若い世代にも広がっているのか。
生活に身近な“あるリスク”にも注目が集まっています。
白内障専門の「日本橋白内障クリニック」で診察を受けていたのは、48歳の女性。
「若年性白内障」と診断され、手術を受けました。
一般的に60代以上に多いといわれる白内障。
なぜ、40代で発症したのでしょうか。
若年性白内障の患者(48):
小学生の頃はアトピー性皮膚炎で。
院長:
目をこすったり、顔をたたいたりということは?
若年性白内障の患者(48):
全体かいてたから、多分こすってた。
日本橋白内障クリニックの赤星隆幸院長によると、50代までに発症する若年性白内障の原因として、最も多いのがアトピー。
そして、最近増えているのが「30代、40代、50代前半に起こる若年型の白内障」だといい、
「よくパソコン・事務系の仕事をしている人に起こるのが特徴」だといいいます。
詳しい因果関係はまだ分かっていませんが、デスクワークでPC作業をしている人に増えているということなんです。
そもそも白内障とは、年齢を重ねることによって目の中の透明な水晶体に濁りが生じ、正しく光を通さない状態のこと。
視界が白っぽく見える、通常よりもまぶしく見えるなどの症状が現れます。
若年性の場合進行スピードが早く、悪化し、視力を失うことも。
そして、普段からデスクワークが多いという男性(55)。
若年性白内障がかなり進行していて失明の可能性もあるということで、次の日に緊急手術をすることに。
若年性白内障の患者(55):
(55歳で)白内障の診断を受けるとは思ってなかった。
そして翌日、いよいよ手術です。
超音波で濁った水晶体を細かく粉砕して取り除き、水晶体の代わりとなる人工レンズを移植します。
わずか20分ほどの手術で、文字や数字がしっかりと見えるようになっていました。
手術の前とあとの写真を比べてみると、一目瞭然です。
若年性白内障の患者(55):
手術前は眼鏡をかけていても曇りがかったというか霧がかかった状態だったのが、そういうのがない状態だし、眼鏡がなくても、眼鏡をかけたときと同じような視力もある。
人ごとではない「若年性白内障」。
主な原因としては、アトピー性皮膚炎、糖尿病などの生活習慣病や外傷。
そして、最近言われているのがパソコン・スマホなどの長時間利用も1つの可能性として挙げられています。
何よりも、若年性白内障は早くに見つけること、早期の発見がとても大事だということで、どういった症状があると可能性があるのかということで、「まぶしさを感じやすくなる」のが1つのサインだということです。
例えば、夜間の運転の際でのライトの見え方なんですが、白内障の場合は、光がぼんやりと見えているということです。
こういった場合は、まずとにかく眼科に行って診断を受けてほしいということです。
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