大阪・関西万博の会場で導入される顔認証システムのデモの様子。利用者が事前登録した顔情報を決済端末で確認する=東京都港区で2024年5月23日、安藤龍朗撮影
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 2025年大阪・関西万博(4月13日~10月13日)を運営する日本国際博覧会協会とNECは23日、会場店舗での決済と入場管理に顔認証システムを導入すると発表した。万博会場の大半の店舗で「顔パス」で買い物ができるようになる。

 協会によると、顔認証による決済ができるのは、万博独自の電子マネー「ミャクペ!」の利用者と、期間内に何度も入場できるチケット「通期パス」「夏パス」の所有者。事前に顔情報と決済方法を登録しておけば、お土産や食事を購入する際に、店舗の端末に顔を向けるだけで決済が完了する。

 協会の担当者は「万博は未来の社会の実験場。快適なキャッシュレス利用が浸透する契機になればいい」と話した。

 他人の「通期パス」「夏パス」で入場するなどの不正防止にも顔認証を役立てる。来場者が二次元コード(QRコード)をゲートにかざして入場する際、顔情報を事前に登録しておくことで、本人確認がスムーズに行われる仕組みだ。NECが想定する顔認証による入場管理の対象者数は開催期間中、計120万人で、国内で過去最大規模になるという。【安藤龍朗】

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