札幌市立中学校で4月、教諭が生徒267人分の個人情報が記載された資料を校内で一時紛失した問題があり、この資料がSNS(交流サイト)上に流出した可能性があるとして、市教育委員会が北海道警に削除方法などを相談したことが6日、関係者への取材で分かった。

市教委は紛失を5月に公表した際、「外部への流出は確認されていない」と説明していた。流出の有無について、市教委は6日の取材に「プライバシーに関わるため、回答を差し控える」とした。学校は投稿内容が生徒に不安を与えるとしてSNS事業者に、削除依頼を出した。

X(旧ツイッター)に投稿された資料とみられる3枚の画像には「嫌われ傾向」「低学力」など交友関係や特徴の担任コメントに加え、「母親うるさい」など家族への言及もあった。個人名はマスキングされていた。この投稿は6日、「関係者より依頼があった」として削除された。

市教委によると、教諭は4月10日、1年生の生徒に関する資料を体育館に置き忘れ、18日に発見されるまでの間に複数の生徒が閲覧していた。〔共同〕

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