各地に爪痕を残した台風10号。静岡市葵区で自宅の裏山が崩れた住民は、また崩れる危険に不安を感じながら不便な生活を強いられています。

静岡市葵区内牧では8月29日の大雨で住宅に隣接する山の斜面が崩れました。

近くに住む藤原斉さんの自宅は土砂の流入を免れましたが、下水道の配管が壊れました。

藤原斉さん:
ご覧の通り土砂に埋まってしまっている形で、ここに排水するわけにはいかないということで使えない状態になってますね

下水が流せないため水道を使うこともできず、朝食はパンを食べ、昼食や夕食はカップ麺や外食となる日々が続いています。

さらに風呂にも入れず、自宅のトイレには災害用のトイレキットをかぶせてしのいでいます。

藤原斉さん:
(Q.どれくらい続きそうですかね?)検討つかないです。こちらの土砂の状況次第という形にはなると思うんですけど…

藤原さんは土砂崩れが起きた日から9月1日までの4日間は危険を避けるために近くの公民館で寝泊まりしていました。

ただ、避難生活にも疲れ、2日からは自宅で寝ようと思っていますが大きな不安があると言います。

池谷庸介 記者:
住宅のすぐ横に崩落した斜面があるんですが、その脇には大きな杉の木がまだ残っていまして、こちらに向けて倒れてくる可能性もまだあります。

斜面がえぐり取られた部分のすぐ脇には大きなスギの木が立ち、根もむき出しになってしまっています。

家に倒れてきてもおかしくない状況に不安が募ります。

藤原斉さん:
これが倒れてきたら直撃という形になってしまうので、なんとか防護する方法を考えていただければなと、市とか県にお願いしたいとは思ってますけど。3日も雨の状況であれば、その状況を見ながら避難するような形になると思います

県内は9月3日も引き続き雷を伴った大雨となる所がある見込みで、藤原さんの不安な日々が続いています。

静岡市は住宅の被害を受けた人の「り災証明書」や車や家財道具などの被害を証明する「被災届出証明書」の申請を受け付けています。

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